日本中国学会 第73回大会の開催に併せて本書籍展示会を開催する。
展示には、簡斎文庫を中心として、愛知大学所蔵書籍のうち、中国学に関係するものを選んだ。必ずしも貴重・稀覯の書籍ではないが、愛知大学がこの分野において特色ある資料を多数所蔵することを知って戴ければと思う。
本展示においてとりわけ注力するのは、小倉正恒の収集にかかる「簡斎文庫」である。このコレクションの紹介を通して、戦前期財界人の東洋文化への見識の高さと、その応用の意思が明らかになるであろう。加えて、その思いを具現した東亜同文書院、ならびにその後継たる愛知大学の設立趣意と立場を理解いただければ幸いである。
このオンライン展示会は、愛知大学豊橋図書館の協力を得て、第73回大会実施校・愛知大学準備会（担当：木島）が著作した。
なお本学所蔵漢籍は、京都大学人文科学研究所提供の「漢籍データベース」で検索可能であるが、その元データが不完全であるため、現在修訂を行っている。また、本ウェブ展示にもリンクしたが、書景撮影も随時進めており、これらも近く公開予定である。